祇園温泉

中浜通りが朝見川に出会う辺り、向こう岸へ鶯色の人道橋が架かる。足元を気にしながら渡りきると左手には温泉まつりのぼんぼりが下がっている。祇園温泉だ。中へ入ると番台がある。にこやかな笑顔の女性が座っていた。この日は温泉まつりのため無料で提供されていた。




脱衣所に入ると木製の棚がずらり並ぶ。針が数値を指す体重計が懐かしい。浴室とは一体化している。階段を数段降りると浴場だ。小判型の浴槽が浴室中央に鎮座する。明るい水色のタイルが浴槽の顔を作る。タイルは長方形で昭和の臭いがする。浴室内を見渡すと壁も長方形の小さいタイルだ。

浴槽に供給される源泉は浴室の隅に設けられた源泉の枡に木栓を指したり抜いたりすることで管理する。源泉は浴槽の湯面下に設けられたパイプから供給される。源泉の枡からひしゃくで汲み取ってみる。無色で臭いもない。口に含む。表現できるような味はない。浴槽に身を沈める。至って素直な肌感触だ。加水されるのが常のようで、源泉の特徴は薄められてしまうのかもしれない。




駐車場はないようだ。公共の交通機関を利用し歩くのがよさそうだ。車ならべっぷ
アリーナの有料駐車場(2時間以内は無料)が便利だ。10分もあればたどり着ける。


浜脇温泉 祇園温泉
朝見3丁目9-5
単純温泉(市有雲泉寺泉源)
64.1℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯
100円
6:00~11:00・13:00~22:30
※日曜日(第5日曜日を除く)6:00~22:30
2018/3/31