上野口温泉

別府市役所のすぐ側にひっそりと佇む。1階が浴場、2階が公民館という別府でよくみられる形態の共同浴場だ。組合員専用の浴場だが、別府温泉まつりにあわせ日時を限定して一般開放された。




扉を開け左を向くと、広い空間が現れる。手前に脱衣スペースが設けられ、視線の先に浴場空間がある。脱衣所と浴室は一体化し奥行きは深い。木製の脱衣棚の下には温泉まつり来客用の洗面器が用意されている。

浴槽はコンパクトで、左の壁に沿い配置されている。枡に刺さった木栓で湯量を調節する別府ならではの方法で源泉の供給が調整される。満たされる湯は極極うっすら濁りだ。臭いを求めてすくいとるが感じ取れる印象はない。至って素直な感触を肌に残す。
洗い場が用意されているが、供給されているのは水のようだ。従って体を洗うのは浴槽の周りである。これもまた別府でよくみられる風景だ。




しばらく経つと高齢の方が二人続けて来られた。地元の方と思われる。生活に温泉が溶け込む風景こそが別府の魅力だ。


上野口温泉
別府市上野口町2-43
泉質不明
泉温不明
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯
ジモ専(組合員以外入浴不可)
2017/4/1